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    <混合ガス減圧表とは
1)混合ガス(トライミクス)減圧表の概要と特徴
 混合ガス潜函作業には、専用の減圧表を使用します。空気用の減圧表や他の
減圧表を混合ガス潜函作業用として使用することはできません。また、混合ガス
減圧表は所定の組成(窒素・ヘリウム・酸素の割合)のガスの使用を前提に作成
されており、適用範囲も予め設定されていますので、その条件や範囲以外のガスや
圧力で使用することは禁じられています。使い方は高圧則別表第1、別表第2や
その他の高気圧作業用の減圧表と基本的には同じであり、最大作業圧力と
高圧下の時間にそれぞれ対応する適用区分から、減圧スケジュ−ルが求められる
ようになっています。
 トライミクス用減圧表が従来の高圧則別表第1や別表第2と大きく異なる点は、
以下の通りです。
【トライミクス減圧表と高圧則別表第1との違い】
 @函内(マンロック内や作業室内)圧力が0.3MPa(3kg/cm2)までは空気を呼吸
  するが、0.3MPa以上ではマスクを介してトライミクスを呼吸する。
 A減圧の際0.15MPa(1.5kg/cm2)以下で酸素呼吸が併用される。
 B1日1回の作業に限定する(各作業間のガス圧減少時間は16時間以上とする)。
 C作業(暴露)圧力と第1減圧停止点および各減圧停止点間の減圧速度は毎分
  0.1MPa(1.0kg/cm2)以内とする。
 D作業圧力区分が0.03MPa(0.3kg/cm2)ごとになっている。
 E高圧下の時間と減圧停止の時間が5もしくは10(分)の倍数になっている。
 F1日当たり最長の高圧下の時間は別表第1および第2のそれよりも短く設定
  されている。
 G1回の最長高圧下の時間も別表第1のそれよりも短い。

以上の点は、減圧表を使いやすくし、また減圧症に対する安全マ−ジンを大きく
するために特に考慮されたものです。

2)混合ガス減圧表の各項目の定義と内容
 混合ガス減圧表は、以下に示すような構成となっています。

トライミクス減圧表の構成
 
 @「圧 力(MPa)」
  「圧力」は、0.03MPa(0.3kg/cm2)ごとに区分して表示されており、作業中に
  暴露された最大圧力が含まれる区分を使用します。
 A「高圧下の時間」
  「高圧下の時間」とは、マンロック内で加圧を開始した時から、作業室内での
  作業を終了しマンロックへ戻り、減圧を開始するまでの経過時間のことを示し
  ます。時間の区分は5もしくは10(分)の倍数となっています。
 B「第1減圧点までの時間(分)」
  「第1減圧店までの時間」とは、マンロック内で減圧を開始し、第1減圧点の
  圧力に到達するまでの時間で、毎分0.1MPa(1.0kg/cm2)の速度で減圧した
  ときの時間を示しています。減圧時にはこの時間を厳守しなければなりません。
 C「減圧停止」
  「減圧停止」欄には、0.21MPa(2.1kg/cm2)から0.03MPa(0.3kg/cm2)まで
  0.03MPa(0.3kg/cm2)きざみに圧力を示す欄があり、それぞれの欄に留まる
  べき時間(分)が示されています。この時間には、前段の減圧停止点から
  今回の減圧停止点までの減圧時間も含まれています。例えば、「0.03MPa
  (0.3kg/cm2)」で「10分」の減圧時間が示されている場合には、前段の
  「0.06MPa(0.6kg/cm2)」からの減圧時間を含めて「10分」とします。
  また、「空気」欄はその間マンロック内の空気を呼吸することを、「酸素」欄は
  スクにより酸素を呼吸することを示しています。
 D「総減圧時間(分)」
  「総減圧時間」とは、減圧開始から大気圧復帰までの総時間を示します。
 E「UPTD」
  「UPTD」は、高分圧酸素呼吸による慢性(肺型もしくは全身型)酸素中毒の
  リスクを示す指標で、慢性酸素中毒防止のため、1日当り400UPTD以下、
  1週当り2、000UPTD以下に留めるように配慮しなければなりません。所定の
  トライミクス減圧表を使用する限りこの限度を超えることはありません。
 
3)混合ガス減圧表を用いた潜函作業の流れ
 (1)加圧時および作業中
   混合ガス潜函作業は、混合ガス呼吸と酸素減圧の組み合わせにより
  実施されるものであり、何らかの事情で混合ガス呼吸や酸素減圧が
  実施できないことが事前にわかっている場合には、作業を行うことは
  できません。
   酸素供給システムの不具合が加圧中に発見され、その復旧が速やかに
  行えないような場合には、加圧を中止し、地上に復帰します。
   潜函作業中に酸素供給システムの不具合が発生した場合には、その
  時点で作業を中止し、バックアップ用の空気減圧表の指示に従って減圧を
  行い地上に復帰します。
 (2)減圧時
  @作業を終えた函内作業員は、函内作業支援員による送気ホース巻き込み
   等の支援を受け、作業現場から下部トランクへ戻る。
  A函内作業員は呼吸マスク付属のホースを途中から切り離し、マンロック内の
   混合ガス用口金に接続する。
  B全員マンロックへ移る。移動終了後下部ハッチを閉め減圧準備完了を
   確認した後、函内支援作業員はその旨を函外支援員または作業指示者に
   連絡する。
  C函外支援員はマンロックの排気バルブを開き、毎分0.1MPa(1kg/cm2)の
   速度で、圧力と高圧下の時間に対応する減圧スケジュールの第1減圧点の
   圧力まで減圧する。
  D第1減圧点到着後、混合ガス用マスクを外し、マンロック内の空気を呼吸する。
  E以後、減圧表の該当する減圧スケジュ−ルに従って、函外支援員が減圧を
   行う。その際各減圧停止中酸素呼吸を要する時期につき開始時と終了時に
   その旨をマンロック内在室者に通報する。酸素呼吸はマンロック内に設置
   された酸素呼吸専用のマスクを使用する。その際マスクが顔面に密着し漏れの
   ないことを確認する。
 
 潜函業務の作業と呼吸ガスの種類、切り換え時期の関係を図2に示します。
 
混合ガス潜函作業時の呼吸ガス切り換え時期
 
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